2019年12月 会長所感

師走を迎えてあたたかった日々も冬を思わせる寒さになって参りました。
皆様におかれましては日々ご繁忙なことと存じます。
 12月1日の日曜日には、「第10回障害者の主張大会」が障害者社会参加推進協議会の主催で開催され、視覚連の代表として、山田健一さんが「私の夢」と題した主張を発表されました。
 定年を迎えて、これから第2の人生を楽しもうとされていた矢先の眼病の発病。落ち込み、戸惑いながらも、相談に訪れた盲学校で、点字訓練を受けている時に、進学を勧められて、今後の人生の目標にと進学され、按摩・マッサージ・指圧師、針師、灸師の免許取得に邁進されたこと。この春卒業後は、訪問マッサージ師として治療師として励まれていること、治療師としての思いを発表されました。
生涯現役の夢を持って、挑戦することに生きがいを求め、多くの人に支えられて今の自分があることに感謝して、そのご恩に報いるために、多くの人に喜びを与えられればとの気持ちをこめて、治療に邁進して行きたいと述べられました。心打たれる主張でした。
 また、11月30日の土曜日と12月1日の日曜には、歩行訓練の講師として私達に多くの情報を届けていただいたり、支援や訓練をしていただいている南先生の高田電動機株式会社 視覚障害者支援部てんとうむしの7周年記念イベントが開催されました。
 講演では、視覚障害者のパラクライマーで、わが国のボルダリング協議の第1人者の小林浩一郎さんのお話を聞きました。20台後半で視覚障害となられた後、これまでのアウトドアアドバイザーの経験を生かして、ご自身もボルダリング競技者としてまた、多くの視覚障害者にその魅力を伝えることを目的に、モンキーマジックを設立して活動されている様子などが紹介されました。
次の日には、ボルダリングの実践が行われましたが、20人の定員がオーバーするほど盛況だったそうです。講演の後は、エレクトーン演奏を中心に、視覚障害者のバイオリニストやドラマーも参加してのすてきなコンサートが行われました。会場には、視覚障害に関係した出展もあり、すてきな催しとなりました。
 12月は、8日の日曜日には、総会、道路環境調査、忘年会を開催し、15日の日曜日には、チャリティーバザーと福祉機器展を行います。多くの皆様のご来場をお待ちしております。
 点字図書館の現地立替工事が始まるとのことで、9月末の引越しが予定されていましたが、延び延びとなり、ようやく12月13日の引越しとなりました。その前後にはいろいろ ご不便をおかけすることになろうかと存じます。
その大きな問題は、引越しした建物の整備もふじゅうぶんなようで、入り口までの点字ブロック敷設も間に合わないような話も聞きます。
これまでに県から正式な情報も届いていませんし、説明もないのが実情です。
皆様、お出でになる際は、事前の連絡をされてからの方が、安全かもしれません。気をつけて来館ください。
 今年も終わりの月を迎えました。皆様にはいろいろとお世話になりまして、ありがとうございました。来年も変わることなく、ご支援、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。