運動方針

1. 点字図書館の建て替えに関しては、現地建て替え工事が始まり、私たち視覚連はあらゆる機会を通じて要望してきただけに、建て替えの実現は喜びに堪えないところである。それだけに県内の重要な視覚障害者の拠点施設として充分その役割が果たされることを切望する。

2. 県内において身体障害者を対象にする居宅サービスおよび同行援護サービス提供施設の減少が見受けられるので、現状の維持を図ると共に更なる充実を要望する。また、同行援護事業がより使い勝手の良いものになるように、更に利用時間数などで地域間格差生じないよう要望する。

3. 視覚障害者の利用頻度の高い横断歩道には音響式信号機の設置ならびにエスコートゾーンの敷設を要望する。

4. 視覚障害者の駅での安全な歩行を実現する為、全てのホームに内方線付き点状ブロックの敷設と視覚障害者に対する駅員や一般の利用者による声掛け運動の推進を要望する。    また、運転本数の削減や無人駅の増設にあたっては障害者や高齢者など、交通弱者の利便性・安全性を最大限考慮されるよう要望する。

5. 情報バリアフリーの観点から、テレビの視覚障害者向け解説放送の充実とニュースなどの外国語放送には日本語吹き替えを、緊急速報の字幕スーパーには音声化の促進を要望する。

6. 日常生活用具給付事業においては、個々のニーズに応じての給付や、地域間格差なく適切に給付されるよう要望する。

7. 災害弱者である障害者に対し、要援護者対策、とりわけ視覚障害者の避難対策の推進を要望する。

8. 多くの視覚障害が従事する「あはき業」の職域を守り、無免許業者の進出を防ぐためにも、日本視覚障害者団体連合などと共に、あはき法19条を死守し、そのための裁判闘争を支援する。

9. 県や市、町などから出される公的文書(広報など)や、福祉サービス事業者などから提供される情報に関しては文書の点字化や音声化などのきめ細やかな配慮を要望する。