令和4年度 一般社団法人佐賀県視覚障害者団体連合会 事業計画
令和4年度 一般社団法人佐賀県視覚障害者団体連合会
事業計画
(自 令和4年4月1日~至 令和5年3月31日)
Ⅰ 事業計画の基本方針
平成28年4月に障害者差別解消法が施行され、本県でも平成30年9月に「障害のあるなしにかかわらず、ともに暮らしやすい佐賀県をつくる条例」が制定、施行された。この法律および条例の理念の下、障害による差別のない社会が実現されることは、私たちの目指すところである。
だが、現実にはいまだに多様な問題が山積している。そのような問題を解決していくために、私たちは障害者の生活と権利を守ることを基本理念に掲げ、様々な事業を推進しながら運動を展開していかなければならない。
そのため、今年度は以下の事業を実施していく。
なお、昨今の新型コロナウイルス感染拡大の影響により、事業の実施が困難な状況になった場合は、会員の皆様の意見を集める努力をし、柔軟かつ効果的な事業の推進に取り組んでいく。
Ⅱ 事業計画の概要
1.福祉大会開催事業
県内の視覚障害者や支援者等が一堂に会し、私たちを取り巻く環境を広く知ってもらうとともに、視覚障害者の自立と社会参加の拡大を図り、差別の無い共生社会の実現と福祉の向上を目指すことを目的に、佐賀県視覚障害者福祉大会を開催する。
大会では、参加者が直面している諸問題などについて情報交換を行い、相互の交流を促進することを目指す。
なお、一昨年度および昨年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、一堂に会しての大会を開催出来なかったことから、今年度大会を節目の第70回目として開催する。
第70回佐賀県視覚障害者福祉大会
日程:令和4年9月4日(日曜日)
場所:メートプラザ佐賀
参加予定人数:150名
2.奉仕活動(マッサージ)事業
県内の高齢者福祉施設等へ各地域の視覚障害者福祉協会が中心となって奉仕活動(マッサージ)を実施することで、地域との交流を深め、社会参加を推進するとともに、「あはき技術」の向上を図る。
本会はこの事業を財政面から支援する。
補助対象:県内の高齢者福祉施設等で奉仕活動を行った各市・町の視覚障害者福祉協会
補助対象奉仕活動期間:令和4年度中に実施した奉仕活動
補助金総額:102,000円
3.福祉機器展開催事業
視覚障害者の日常生活や学習、就労を支援する様々な福祉機器等に実際に触れたり、利用法などの説明を受ける場を提供することで、視覚障害者の生活の質の向上を図ることを目的に福祉機器展を開催する。
第26回佐賀県視覚障害者福祉機器展
日程:令和4年12月18日(日曜日)
場所:佐賀県視覚障害情報交流センター「あい さが」(予定)
参加人数:100名
4.視覚障害者生活行動訓練等事業(県の委託事業)
日常生活を送る上で必要な技術や機器操作方法に加え、生活に潤いを与える趣味等を習得するための行動訓練および研修会などを県内の視覚障害者を対象に実施する。
(1)社会保障や福祉、家庭生活、料理や手芸、お花などの講座や講習を年に8回、女性部を中心に開催する。
(2)PCやスマートフォンその他ICT機器などの講習を年に4回、軽スポーツ教室を年1回、青年部を中心に開催する。
(3)公共機関や駅などに通じる道路を中心に誘導ブロックの敷設状況、音響式信号機、障害物や危険個所の有無などを調査する道路環境調査を実施し、不具合箇所については行政等へ改善を要求する。また、中途視覚障害者の歩行訓練時や佐賀県視覚障害者福祉大会などの機会をとらえて、県内の視覚障害者や支援者と情報を共有する。
日程:令和4年12月11日(日曜日)
場所:未定
5.中途視覚障害者緊急生活行動訓練等事業(県の委託事業)
中途で視覚障害となった方や障害が進行した方などが、日常生活に必要な技術を身につけ、社会参加を推進できるように訓練や講習会などの事業を実施する。
(1)中途視覚障害者および障害が進行した県内の視覚障害者の希望者 に対し、歩行訓練士による歩行訓練および日常生活訓練を年間280回以上実施する。
(2)視覚障害者にとっての読み書きの主な手段である点字を習得するた め、点字技能士による点字講習会を年間7回以上開催する。
6.盲ろう者向け通訳・介助員養成事業(県の委託事業)
盲ろう者とのコミュニケーションに必要な通訳・介助員の育成を図るため、国立リハビリテーション学院修了者等による概ね3つの科目の研修を年8回、全40時間で実施する。
- 身体障害者福祉の概要
- 盲ろう者へのかかわり方
- 手話・触手話・点字についての方法及び実技
7.盲ろう者向け通訳・介助員派遣事業(県の委託事業)
「盲」と「ろう」の重複障害者のコミュニケーションを支援して社会参加を推進するため、県内盲ろう者を対象に年間110回以上通訳・介助員の派遣手続きの支援を実施する。
8.広報物等音声版製作事業
点字の読めない視覚障害者も多いことから、行政からの文書や各種広報物等の音声版を製作し、県内視覚障害者に提供する。
なお、これまで各選挙公報や佐賀県からのお知らせ、佐賀市の「市報さが」、「さが市議会だより」、鳥栖市の「市報とす」、神埼市の「市報かんざき」など様々な文書や広報物の音声版を製作、提供している。
9.日用品販売事業
県内の視覚障害者の生活に必要な点字用紙などの日用品の購入および手続きの支援を行う。
10.令和4年度九州グランドソフトボール選手権大会(むつごろう杯)
九州各県、政令指定都市等の視覚障害者が、スポーツを通じて体位の向上及び交流を図り、自立自助の精神を養うことで、障害者スポーツの振興と更なる社会参加を推進するとともに、障害者福祉の増進を図ることを目的とする。
あわせて、2024年に佐賀県で開催予定の全国障害者スポーツ大会に向けた競技のPR及び機運の醸成、競技力の向上、審判員・記録員の養成を図る。
日程:11月20日(日)
場所:白石町
11.第76回九州盲人福祉大会(佐賀大会)
九州各県の視覚障害者および支援者が一堂に会し、様々な問題などについて情報交換を行い、相互の交流を図ることを目的に大会を開催する。
日程:令和5年2月19日(日曜日)、20日(月曜日)
場所:グランデはがくれ
参加人数:250名
12.各種会議
①通常総会2回、臨時総会随時
②通常理事会2回、臨時理事会随時
③監査 年1回